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機関誌

2007年度バックナンバー解説3月

2007年3月1日更新

解説

「ライフラインをささえる技術(その3:鉄道編)」 鉄道構造物の全般検査支援システム
  小西 真治 (財)鉄道総合技術研究所

 

General Inspection Supporting System of Railway Structures
Shinji KONISHI Railway Technical Research Institute

キーワード 構造物維持管理,データベースシステム,通常全般検査,
健全度判定,目安判定機能



1. はじめに
 鉄道事業者は,鉄道構造物について定期的に目視を主体とした通常全般検査(以下,「定期検査」という。)を実施しているが,これまでに構築してきた大量 の構造物が高齢化してきており,今後,より適切な維持管理を行っていく必要がある。また,最近国土交通省より,「鉄道構造物等維持管理標準」(以下,「維 持管理標準」という。)が通達されたが1),各鉄道事業者がこれに準拠した維持管理を行っていくことになったため,検査をはじめとする維持管理活動の合理 化および効率化等をはかる必要がある。しかし,これまでの定期検査には,?膨大な労力と時間がかかる,?検査結果にバラツキがある,などの問題もあり,こ れらの解決が不可欠であった。ところが,各鉄道事業者単独で,これらの解決に取り組むことは,コスト面また技術面からも困難であった。このようなことか ら,14の鉄道事業者(大手民鉄及び公営地下鉄)と(財)鉄道総合技術研究所(以下,「鉄道総研」という。)は,これらの解決のために,共同で構造物管理 支援システム(以下,「本システム」という。)を開発した2),3),4)。
 本稿では,これまでの維持管理における問題点と,本システムに導入した構造物の健全度判定を支援する目安判定機能について述べる。

 

 

 

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