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<<2004>>

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鉄筋コンクリート構造物の非破壊試験部門(RC)

研究委員会

  • 表層透気性試験方法研究委員会

    【設立主旨】

     本委員会は、鉄筋コンクリート構造物の主として中性化に焦点を当て、主に国内で検討が進められてきた非・微破壊的評価のための原位置表層透気試験方法の実用に資するNDIS 規格の制定を目指して発足した。これまで、表層透気試験の性能を共通の俎上で比較するため共通試験を実施し、その成果の学術的な整理を行ってきた。

     本委員会は、2020 年8 月に制定したNDIS3436(表層透気試験)の普及を目指し、コンクリートの表層透気性評価のためのガイドラインを作成し、発行することを目的とする。

  • 表層の透水・吸水抵抗性試験方法と評価方法研究委員会

    【設立主旨】

     コンクリート構造物の表層の透水・吸水抵抗性に関する原位置での試験方法は、規格化が進んでおらず、社会的ニーズは高いものの、広く実用されるに至っていない。現在、実績のあるいくつかの試験方法について、NDIS規格の原案を準備するWG(主査:細田 暁)が活動を行っているが、試験方法、検定方法、試験結果を用いた品質の評価方法等について、さらに検討を深めていく必要がある。

     本研究委員会は、表層の透水・吸水抵抗性に関する各種の試験方法と評価方法の課題を分析し、規格化のために必要な基礎データの整備も行い、NDIS規格化への貢献を目指すものである。

  • コンクリートの含水率に関する試験方法研究委員会

    【設立主旨】

     コンクリート中の水分は、コンクリートの水和・強度発現、RC構造物の劣化、仕上材のふくれ・はがれといった不具合に密接に関わる。コンクリートの硬化はセメントと水の化学反応によるものであり、中性化や塩化物イオンによる不動態被膜消失後の鉄筋の腐食には酸素と水が必要であるし、凍害はコンクリートの水分が凍ることが起因している。またアルカリシリカ反応ではアルカリ反応生成物が水を取り込み膨張する現象である。コンクリートに施す防水層等の仕上材に発生するふくれは水蒸気圧が駆動力になっている。

     しかしながら、コンクリートの水分を把握する技術が成熟されておらず、市販されている水分計については、含水率の指標とはなっているもののその絶対値は検証される段階にもなっていないのが現場である。

     本研究委員会は、これまでに開発・提案された含水率測定技術を検証し、本研究委員会では、試験方法の一つ一つを日本非破壊検査協会の立場で検証し、検証が終わった試験方法に対して、順次NDIS制定委員会立ち上げを提案することを目的としている。

  • 鉄筋腐食診断に係る技術ガイドライン作成研究委員会

    【設立主旨】

     塩害や中性化等に起因するRC構造物の構造性能評価に際しては、空間的な鉄筋腐食情報の把握が必要不可欠である。現在までに非破壊あるいは微破壊による鉄筋腐食診断技術は急速に進歩し、RC構造物内部の鉄筋腐食性状を定量的に評価可能とする測定技術が多数提案されている。一方、これら測定技術は、原理や適用可能範囲、残された課題等の体系的な整理が進んでおらず、実務での積極的かつ効果的な展開がなされていない現状にある。

     そこで本研究委員会では、各種鉄筋腐食診断技術の技術的ガイドラインの作成を目的とした。 第1期では、ガイドラインの詳細な構成がほぼ纏まり、担当執筆者も決定した。第2期では、第1期に基づいた実際の執筆ならびに校正を行うとともに、第1期で積み残されていた複数の実構造物に対する共通試験を実施し、それらを盛り込みたい。また、各地区での説明会の実施も行う予定である。

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