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機関誌

2007年度バックナンバー解説4月

2007年4月1日更新

解説 医用診断技術の動向 その2

超音波3次元撮像・画像表示技術の進歩 −腹部領域を中心として−

 山形  仁 東芝メディカルシステムズ(株)

 

IProgress of Ultrasound 3D Imaging and Visualization Technology
– Application to Abdominal Imaging –
Hitoshi YAMAGATA Toshiba Medical Systems Corporation

キーワード 超音波,Bモード,ドプラ,ボリュームレンダリング,トランスジューサ



1. はじめに
 医用画像診断装置において臓器を3次元(3D)画像
として撮像することは,原理的に3D撮像可能なMRI
(Magnetic Resonance Imaging), 核医学診断装置にて先ず
行われた。次いで検出器の多列化により多数の薄い断
層画像をボリュームとして扱うことでX線CT(Computed Tomography)においても3D画像が日常臨床で使われるようになっている1)。
 一方,超音波診断装置ではリアルタイムで断層画像を観察できることが上記の医用画像診断装置に対する利点であることから3D撮像への展開はやや遅れた。 しかし,トランスジューサを含め3D撮像処理技術の開発,3D画像情報を平面上に表現するレンダリング技術とコンピュータ性能の長足の進歩により,産科 (胎児)への適用・普及が始まり,腹部(肝臓など),心臓領域でも徐々に臨床適用されるようになってきた2)。
 本稿では腹部領域に対象を絞って,超音波3D撮像・表
示技術について解説する。

 

 

 

 

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