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機関誌

2007年度バックナンバー解説3月

2007年3月1日更新

解説

「ライフラインをささえる技術(その3:鉄道編)」 鉄道車軸の超音波探傷技術について  石原 道章 住友金属テクノロジー(株)

 

Ultrasonic Inspection Technology for Wheel-axle
Michiaki ISHIHARA Sumitomo Metal Technology, Inc.

キーワード 超音波探傷試験,アレイ探触子,鉄道車両,表面硬化,車軸



1. はじめに
 鉄道車両の車軸(図1)は運行安全上最も重要な部品であり,各鉄道会社は車軸検査規程に基づき,走行距離もしくは走行期間ごとに車軸に超音波探傷と磁粉 探傷を行い,その健全性の評価を実施している。車軸は,新幹線車両で使用されている中空軸と在来線車両(民鉄も含め)で使用されている中実軸の2種類(図 2)に分けることができる。中空軸とは300系新幹線車両以降で使用されており,軽量化及び探傷精度を向上する目的で軸全長にわたってφ 60 mmの孔があけられた車軸である。一方,中実軸は在来線車両及び200系以前の新幹線車両で使用されている車軸である。
 ここでは,中空軸及び中実軸を自動で超音波探傷する装置を紹介する。

 

 

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