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機関誌

2007年度バックナンバー解説1月

2007年1月1日更新

解説

「医用診断技術の動向 その1」特集号刊行にあたって

 人体の診断情報を画像として表現する技術は非破壊検査の技術分野と関連性が強い。ここでは医用診断装置として主流を成し,すでに人類の生命,健康を維持す るために活躍中のものと,近未来技術として注目を集めている主要な技術を網羅すべく,“医用診断技術の動向”特集を企画した。前回2003年6月号では “医用診断技術”として最新の技術内容と装置の特集を行った。そこでは「X線CT:マルチスライスCTにおける要素技術」,「超音波 Harmonic Imaging」,「核医学検査とその注目技術」,「X線フィルムに替わるフラットパネルセンサの開発動向と応用」,「MRI」の5つのテーマを取り上げ た。これらはその当時から現在に至るまで,医用診断技術の主流をなしており,将来にわたってもその位置づけを維持していくものである。それらはX線やガン マ線等の放射線,超音波,磁気の情報を用いており,画像精度の向上,3次元化,より速い動態観察が大きな課題である。今回の企画では幅広い技術と装置を取 り上げるために,前回に加えて更に5テーマを追加し,1月号を“その1”,4月号を“その2”とする2部構成の企画とした。

 1月号のその1は“X線CT:マルチスライスCTの進歩”“デジタル位相コントラストX線乳房画像撮影システム”“MRI技術の動向−MRIの技術進歩 とその動向,静音化と撮像の高速化−”“フラットパネルセンサを用いたフィルムレス診断技術の進歩とその開発の方向”“CRの医療用での進歩”の5テーマ である。
 X線CTは非破壊検査分野でも主力の一つを形成する技術であり,関連分野の動向を見ておくことは重要である。医療用では人体を移動させながらスキャンす る“ヘリカルスキャン”にはじまり,体軸方向に多数の検出器列を並べたマルチスライスCTの進歩が顕著である。前回は16列が主体であったが,現在は最大 64列まで性能を向上し,多列化による撮影時間の短縮,時間分解能の向上が達成された。一方,診断被曝が発ガン原因になり得ることから,被曝を低減させる 要素技術の開発に取り組んでいる。

 

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