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機関誌

2007年度バックナンバー資料5月

2007年5月1日更新

資料

JIS Z 2320-1〜3 非破壊試験−磁粉探傷試験について−

 前田 宣喜 (独)原子力安全基盤機構

 

On JIS Z 2320-1〜3 Non-Destructive Testing−Magnetic Particle Testing−
Noriyoshi MAEDA Japan Nuclear Energy Safety Organization

キーワード 磁粉探傷試験,JIS,ISO,磁化電流,検出媒体,対比試験片



 1. 概要
 ISO 9934-1 : 2001(Non-destructive testing−Magnetic particle testing−Part 1 : General principles),ISO 9934-2 : 2002(同上−Part 2 : Detection media),及びISO 9934-3 : 2002(同上−Part 3 : Equipment)が発行されるに及んで,磁粉探傷試験に関するJISをISOに整合させる必要性が認識され,新しいJISが平成19年1月20日付け で制定された。 新JISはJIS Z 2320-1〜3の3部構成となり,従来のJIS G 0565 : 1992は廃止された。
 ISO 9934-1は磁化電流の規定,対比試験片(残留磁気による漏洩磁束を利用)による検出媒体(検査液など)の性能確認の規定からなり,これらによって試験 方法の適切性を確認するという工程確認方式である。JIS G 0565はA形標準試験片等の人工きずを検出できれば試験方法を適切とするもので,標準試験片確認方式と呼ぶ。
 新JIS制定に当たっては,混乱を避けるため,JIS使用者が必要に応じて工程確認方式又は標準試験片確認方式のいずれかを選択できるようにした。これをJIS Z 2320-1非破壊試験−磁粉探傷試験−第1部:一般通則とした。
 ISO 9934-2は磁粉探傷試験に用いられる検出媒体(湿式法における検査液,乾式法における磁粉を空気に懸濁させたもの)について規定したものであって, JIS Z 2320-2非破壊試験−磁粉探傷試験−第2部:検出媒体とした。
 ISO 9934-3は磁粉探傷試験に使われる磁化装置,磁化電源,紫外線源,循環式検査液供給装置,検査室などについて規定したものであり, JIS Z 2320-3非破壊試験−磁粉探傷試験−第3部:装置とした。

 

 

 

 

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