logo

<<2027>>

  • 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
  •  
  • 予定はありません。

機関誌

2007年度バックナンバー解説5月

2007年5月1日更新

解説 非破壊検査技術の保守検査への適用例?

SLOFECによるタンク底板の検査

 三浦 真一 東亜非破壊検査(株)

 

Inspection of a Tank Bottom Plate by SLOFEC
Shinichi MIURA TOA Nondestructive Inspection Co., Ltd.

キーワード 磁気飽和渦流探傷法,消防危第27号,連続測定による全面探傷



1. はじめに
 平成12年消防危第93号におけるタンク底板及びアニュラ板の新技術による検査方法の通知を受けて,平成14年消防危第17号で超音波法の運用方法,平 成15年消防危第27号で電磁気法を含めた運用方法が通知された。新技術(超音波法,電磁気法)による方法は全面探傷を行うため,従来の定点測定に比べて 全体的な腐食状況を効率よくかつ精度よく把握でき,タンクの保全管理に有効な手段である。
 本報では,新技術のうち電磁気法である磁気飽和渦流探傷装置に関し,装置概要及び最近の適用事例について報告する。
 第93号通知において示された新技術とは,
(a)コーティング上からの板厚測定及び溶接部の検査
(b)連続測定による全面(広範囲)探傷
の2つを可能とする技術である。(a)によりコーティングの剥離,再塗装が不要となるため,コスト削減が可能となる。また,(b)によりこれまでに検査さ れなかった範囲をカバーすることで,より正確な状況判断が可能になる。抜き取りによる点測データと連続測定のデータとでは情報量,質ともにまったく違うも のであり,検査の手順,評価の仕方,判定の各段階において,それらの考え方を整理する必要がある。
 ここに紹介する磁気飽和渦流探傷装置はSLOFEC(Saturated Low Frequency Eddy Current)と呼ばれ,ドイツで開発され欧米では多くの実績を持つ装置である。

 

 

 

 

 

to top