【設立主旨】
日本におけるコンクリートの非破壊試験検討の歩みは、1952 年から輸入されたシュミットハンマーによる強度推定からはじまったと思えるが、これにしても強度推定まで規格化できず、やっと2003 年JIS A 1155「コンクリートの反発度の測定方法」が制定されたに過ぎない。コンクリート強度分野の非破壊試験の規格化は他の分野に比べても遅れているといえる。2000 年度以降、今日に至るまで強度に関する非・微破壊試験の開発は活発であるといえ、多くの原理により数多くの強度に関する非・微破壊試験が提案されており、一つ一つの試験方法の理解が重要な段階にある。
本研究委員会では、これまでに開発・提案された試験方法の一つ一つを日本非破壊検査協会の立場で検証し、検証が終わった試験方法に対して、順次NDIS 制定委員会立ち上げを提案するまでを目的としている。
【設立主旨】
「NDIS2426-2:コンクリートの非破壊試験―弾性波法―第2部:衝撃弾性波法」は2009年6月に制定されました。2013年4月には、新しい測定方法(電磁パルス法)を取り込むこと、解説の懸案事項に掲載されている評価方法(新設構造物での圧縮強度試験、ひび割れ深さ測定)を本体(附属書)に取り込むこと、これらを視野に入れた改正原案作成委員会が発足し、1年間の改正作業が実施されてきました。衝撃弾性波法は、最近は「既設構造物での圧縮強度評価」、「アンカーボルトの付着評価」など、多くの新しい試験項目に関する実験結果が報告されていますが、これらの試験技術の向上・普及にはNDISでの規格化が有効であります。しかしながら、1年間の改正作業では規格内容、規格化の妥当性などの検討に限界があります。
そこで、本委員会では、次回の改正作業において、適切な試験項目については規格化を実現させ、かつ現規格の課題の整理ならびに問題点を改善するために、理論的・実験的な側面から議論・検討を行うことを目的としています。
【議事録】
・平成26年度第1回衝撃弾性波法研究委員会【平成26年7月28日(月)】
・平成26年度第2回衝撃弾性波法研究委員会【平成26年10月8日(水)】
・平成26年度第3回衝撃弾性波法研究委員会【平成27年1月7日(水)】
・平成27年度第1回衝撃弾性波法研究委員会【平成27年4月20日(月)】
・平成27年度第2回衝撃弾性波法研究委員会【平成27年9月16日(水)】
・平成27年度第3回衝撃弾性波法研究委員会【平成27年12月22日(火)】
・平成27年度第4回衝撃弾性波法研究委員会【平成28年3月16日(水)】
【構成員】
・平成28・29年度衝撃弾性波研究委員会 構成員